末っ子

私がはいはいしているとき

兄は一人で歩いていた

私が九九を習っているとき

兄は受験と格闘していた

私が初めて携帯を持ったとき

兄はパソコンを持っていた

私が大人料金になったとき

兄は酒を飲めるようになっていた

一生追いつかない

羨ましい思い

きっとこれは

末っ子の宿命

そして今

私は食べている

兄のアイスを

横から一口

 

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